vissd’s blog

どんな映画見たか忘れるからメモ

【ゾンビ映画覚書・ネタバレ】アナと世界の終わり

 

※めちゃくちゃネタバレ。注意

 

・映画概要

邦題:アナと世界の終わり

原題:Anna and the Apocalypse

公開:2017年

上映時間:98分

(PG-12)

製作国:イギリス

オフィシャルサイト:http://anaseka-movie.jp/

 

動画配信:UNEXT

 

ティーザー:


『アナと世界の終わり』デジタル配信中!/ブルーレイ・DVD10.23発売♪

 

監督:ジョン・マクフェール(John McPhail)

脚本:アラン・マクドナルド、ライアン・マクヘンリー(Ryan McHenry)

原作:ライアン・マクヘンリー『Zombie Musical』

(2011年に公開された16分のショートフィルム。


Zombie Musical (short film)

 

あらすじ:イギリスの田舎町リトル・ヘブン。高校生のアナは、幼い頃に母を亡くし父トニーと二人暮らし。学校では、ダサい幼馴染のジョン、暑苦しいほどラブラブなカップルのクリス&リサ、嫌がらせが止まらないオラオラ系の元カレ・ニック、SNSでソウルメイトを探し続けるステフなど、くだらない連中ばかり。このパッとしない生活から抜け出したいアナは、大学に進学せずに世界を旅することを計画していた。そのチケット代を稼ぐため、トニーに内緒でジョンと一緒にバイトに励んでいた。ジョンは、アナの願いを応援しながら密かに想いを寄せているのだった。 あるクリスマスの日、旅行の計画がバレてしまい、アナとトニーは大ゲンカをする。夢も希望もないこの町にウンザリしていたアナは、バイトの帰り道にジョンに励まされ、少しだけ元気を取り戻すのだった。 翌朝、気持ちを切り替えたアナはジョンと一緒にいつも通り学校へ向かう。その途中、スノーマンの着ぐるみを着た血だらけの男が突如現れ、ジョンに襲いかかる。その瞬間、アナは公園にあったシーソーを使って男の頭を吹き飛ばす!なんと、男の正体はゾンビだったのだ!幸運にも危機を回避できたが、ゾンビを信じようとしないアナに、ジョンはすぐにこの町から脱出しようと説得する。 しかしアナは、昨夜のケンカの事をトニーに謝りたかったのだ。父を探すことを決意したアナと、アナの願いを応援し続けるジョン。二人は、クリスマス学芸会のため学校に取り残された父とクラスメイトを救出するべく、この町のゾンビたちと戦う覚悟を決めるのだった。 果たして、アナはみんなを助け出し、この町を脱出することはできるのか―!?そして、腐ったように生きてきたこの人生にケリをつけることができるのか―!?

(公式サイトより引用)

 

特徴と感想:原作のショートムービーのタイトルからわかるようにジャンルとしては「ゾンビ・ミュージカル」である。序盤は少年少女たちの葛藤や青春のきらめきを軽快な曲にのせるいかにもジュブナイルミュージカル!という感じのノリからはじまるが、ゾンビが町を襲いはじめてから状況は一変する。が、全編通して少年少女が元気いっぱいのうえに基本的にのんきなのでミュージカル調もあいまって楽しい。かなり好き。ミュージカル映画としても曲がめちゃくちゃいいのでかなりいい。特に好きなのはいじめっ子の男のチャラ男の曲。曲調は超かっこいいのに「あいつら楽しんでる?」「そうね、アホだから」というアナの男に対する評価が厳しい。

ほかの良いところとして、街にゾンビが現れる前日がクリスマスという設定なので主人公の彼氏のジョンがずっとクリスマス恒例ダサセーターを着ているところとゾンビもクリスマスのまま仮装してたりしているところ。にぎやかでいいね。

 

血の量:そこそこ多い。「ホステル」よりはかなり少ない。血が噴き出る部分の断面図、臓器などの直接的な描写はそんなに多くない。コミカルに死ぬ。あんまり頭が割れたままのゾンビとかはいないのでグロいのが苦手な人でも大丈夫かもしれん。知らんけど。

 

武器:銃火器類はなし。バット、ボウリングのボール、フライ返し、クリスマスの飾り、プレステのコントローラー、ナイフ、スイカなど学校の中で手に入って扱いやすい日常用品が多い。ナイフをウルヴァリンみたいに指に挟んで攻撃してたのは高校生らしくてアホだなと思いました。

 

・ゾンビについて

呼び方:「ゾンビ」

現れ方:突然町に現れる。全世界で同時に発生。(原因:製薬会社のミス)

発症の仕方:噛まれる。噛まれた時点で生きていても数時間以内に発症する

倒し方:頭部を攻撃すると動きが止まる(口にフライ返しを突っ込んで殺すシーン、ボウリングのボールで頭をつぶすシーンがあることから首から上を潰すと死ぬ様子)。ただし首を切断されても頭から上は動く

速さ:遅い。歩くスピードも遅いし襲い掛かってくるスピードも遅い

見た目:血まみれだが人間の頃とそんなに変わらない

特徴:音と動くものに反応するが、視界に入っていないと認識できない。

 

 

 

(おまけ)

ライアン・ゴズリングとライアン・マクヘンリー

脚本・原作のライアン・マクヘンリーは2015年にガンで亡くなっているが、その際に彼を悼んだのが「ラ・ラ・ランド」で主演をつとめたライアン・ゴズリングだった。マクヘンリーとゴズリングの交流のきっかけは、マクヘンリーがVineにあげた「ライアン・ゴズリングがシリアルを食べてくれない」という動画である。


Ryan Gosling Won't Eat His Cereal - Parts 1-8 (ORIGINAL)

 

見ればわかるが、テレビのゴズリングにシリアルを差し出し、それを拒否されているように見えるだけの動画である。しかしなぜかこれが大ヒットし、ゴズリング本人にもファンからの「なぜシリアルを食べないんだ」という声が届くようになる。

マクヘンリーが亡くなった後、追悼としてゴズリングは実際にシリアルを食べる動画をあげている。

vine.co